愛と哀しみの旅路
1990年
アメリカ
第二次世界大戦中のアメリカで、強制収容所へと送られた日系人たちの苦難を描いたヒューマンドラマ。
アメリカ人男性と結婚した日系人女性は、夫婦が引き裂かれる悲運に見舞われる。
あらすじ
1936年のニューヨーク。
アメリカ人男性の映写技師ジャックは、労働組合の過激運動に励んでいた。
ニューヨークを追われることになった彼は、ロサンゼルスへと移り住む。
ロスのリトルトーキョーで、日系アメリカ人のカワムラが営む映画館で働くことになったジャック。
そこでカワムラの娘ユリコに恋したジャックは、彼女に猛アタックする。
カリフォルニア州の法律では白人とアジア人の結婚が認められていなかった為、2人はシアトルへと駆け落ちし結ばれた。
やがて娘も産まれ、3人は貧しいながらも幸せな生活を送っていた。
しかしアメリカと日本は太平洋戦争へと突入する・・・
ネタバレ!
まず最初にビックリしたのが、日系人たちが話す日本語がカタコトなのね。
いやアメリカ生まれの日系2世ならそれも仕方ないんだけど、日本から移住してきた日系1世の人までカタコトでしゃべっている。
調べてみたら、日系1世の役を演じている役者さんも日系2世のアメリカ人俳優でした。
脇役には流暢に日本語を話す人もいたのに、このキャスティングは謎です。
誰も指摘せんかったんかい!とか思わずツッコんでしまいます。
映画のお話に戻ります。
徴兵され、兵役に就くことになったジャック。
その間、ユリコや娘やカワムラ一家は日系アメリカ人強制収容所へと送られてしまう。
ジャックは懲罰覚悟で、兵舎を脱走してまでユリコと娘に会いに行く。
この日系人強制収容とは、日本とアメリカの開戦によりスパイ活動を警戒したアメリカが監視を目的として行使したもの。
こういった敵性市民の強制収容は1942年に大統領令によって発令され、ドイツ系やイタリア系市民にも同様に行われた。
対象となった日系人はほとんどの財産を没収され、砂漠に建てられた収容所へと送られる。
冷暖房もない粗末なバラック小屋が建ち並ぶ収容所は、フェンスに囲まれ遠出することはできない。
食堂やトイレなどの設備は共同で、食料もわずかな配給だった為に日系人たちは田畑を耕し自給自足の生活を強いられた。
またこの収容所では、アメリカへの忠誠心を試すアンケートが実施される。
アメリカ人として、アメリカの兵役に就く覚悟があるかどうか。
また日本および天皇への忠誠を否定できるかどうか、などを問われた。
このアンケートに"NO”と応えた日系人は、より厳しい収容所へ送られる。
その果てには、日本人捕虜となった。
そして捕虜交換で日本へ送還される場合もあった。
アメリカで生まれ育ち、日本語も話せないのに日本へ送られる者もいたという。
こうした苛酷な生活は終戦の1945年まで続く。
戦後に収容所は閉鎖され日系人は解放されるが、財産を失い帰る家も無い人々はそのまま住み続ける者もいたという。
映画では刑期を終えたジャックがユリコと娘と再会し、お話しは終わる。
決して大作という映画でもないし、名作というわけでもない。
でも日本人なら知っておいてソンはない、そんな日系人強制収容所のお話です。
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