バスを待ちながら
2000年
スペイン・キューバ・フランス・メキシコ
キューバのとある町のバスターミナルで、バスを待つ人たちの交流を描いたヒューマンドラマ。
何日待ってもやって来ないバスを待ち続けるうちに、人々はやがて家族のようなコミュニティを築き暮らし始める。
キューバを舞台にした心あたたまるお話。
あらすじ
青年エミリオは故郷へ帰るためにバス停にやって来るが、そこにはもう何十人という人がバスを待っていた。
列の最後尾に並ぶと、次にやって来たのが若い女性ジャクリーンだった。
エミリオは彼女に一目惚れする。
ところがいつまで待ってもバスが来ない。
ようやく1台のバスが来たかと思えば、すでに満席でとても乗れないような状態。
乗車の順番の巡って喧嘩を始める者もいる始末。
聞くと長い人はもう二日もここでバスを待っているという・・・
ストーリー ★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★
夢の暮らし度 ★★★★
ネタバレ!
途方に暮れ諦めて帰る人もいるが、残った人々はバスを待ち続ける。
子連れの夫婦、冷めたカップル、未亡人、孫に会いに行く老人、盲目の男性、エンジニア、そしてバスターミナルの所長。
そこにはいろんな人がいる。
ジャクリーンにはすでに婚約者がいると聞いて、エミリオはあと1歩が踏み出せない。
皆がバスを待っていると、いつしか奇妙な連帯感が生まれてくる。
食べ物を分け合い、みんなでテーブルを囲って料理を並べる。
そして食後はダンス。
人々はバスを待っていた苛立ちも忘れて幸せなひと時を楽しむ。
いつしかエミリオとジャクリーンはいい感じになる。
やがてそこで過ごすうちに、それぞれがターミナルの中に部屋を作り始める。
それはまるでひとつの大きな家族のようになり、誰もが幸せな夢のような暮らしが続いた。
ある日バスがやって来て、席がひとつ空いていた。
しかし誰も乗ろうとせず、お互い譲り合う。
そのうち盲目の男性が乗るべきだと皆が言い始めるが、本人は残りたいと言う。
人々に推し負けた彼はとうとう、「本当は盲目じゃないんだ!」と告白する。
女性たちは裸を見られたと怒ったが、年配の女性は「盲目じゃなくてよかった」と皆を鎮めた。
いつしか長い月日が流れる。
そこは人々の理想郷となった。
冷めていたカップルは愛情を取り戻し、ターミナルの所長と未亡人が結ばれる。
老人は多くの人に囲まれておだやかな死を迎え、ターミナル内に墓が建てられ埋葬される。
そしてジャクリーンのお腹は少し膨らんでいた。
翌朝、目が覚めるとすべてが夢だった。
バスを待ち始めた最初の日だった。
皆が同じ夢を見ていたのだ。
そのうちバスがやって来て、多くの人がバスに乗っていく。
人々は別れを惜しみながらバスに乗る。
ジャクリーンには婚約者が車で迎えに来た。
エミリオは寂しそうに彼女を見送った。
そして立ち去ろうとしたその時、彼を呼ぶ女性の声が聞こえる。
振り返ったエミリオが満面の笑みを浮かべたところで映画は終わる。
まさかの夢オチ。
あれだけドキドキして、ホロっとしたり、ニヤニヤして楽しかったのが嘘のような展開。
でも夢でもなければファンタジー過ぎるお話だし、最後に含みを残したあたりがちょうどいい終わりかたですネ。
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