西洋鏡 映画の夜明け

2000年3月2日

中国・アメリカ


原題も「西洋鏡」。


西洋鏡とは活動写真(映画)のこと。

1905年に中国が初めて制作した映画「定軍山」。

後にこの映画を撮影したとされる中国人を、主人公としたフィクションのお話。

彼の映画にかける情熱と奮闘を描く人情片。


ちなみに「定軍山」は三国志演義の定軍山の戦いを舞台にした京劇で、主役は黄忠。

蜀の黄忠が魏の夏侯淵を討ち取り、漢中を制した戦いだ。


あらすじ

1902年の北京、清王朝末期のころ。

京劇が街の娯楽となっていたこの時代に、英国人のレイモンドが1人でやって来る。

彼はカメラと映写機を持ち、活動写真を広めようとしていた。


町の写真館で働くリュウは、この英国人が持ち込んだ西洋鏡にたちまち虜になった。

レイモンドの芝居小屋(映画館)に入り浸っているうちに、2人はすっかり仲良くなる。

やがて彼らは、北京の風景や街の人々を記録撮影しようと考える・・・


中国人リュウ/シア・ユイ

英国人レイモンド/ジャレッド・ハリス


ストーリー ★★★

映像    ★★★

キャスト  ★★★

感動度   ★★★


ネタバレ!

しかし彼らの道は前途多難だった。

レイモンドの芝居小屋が町の評判になると、京劇の観客が減ってしまう。

伝統を重んじる人々からは、「西洋かぶれ」と忌み嫌われた。

外国人とつるんでいたリュウは、働いていた写真館を追い出され父親からも勘当される。


それでも西洋鏡は、京劇や写真と同じように西太后の前で披露する機会を得る。

でもその上映中、映写機が火を吹きあやうく火事になる惨事に至った。

その結果、レイモンドは国外追放となり帰国してしまう。


失意のリュウは夢を諦めかけていた。

しかしレイモンドから送られてきた手紙と撮影済のフィルムを手にし、再び撮影を続けようと情熱を燃やす。

こうして完成した映像を町で上映したところ、観客は歓声を上げ会場は大いに沸き大盛況となる。

映画の最後、リュウが後に中国史上初の映画「定軍山」を撮影したと語られて映画は終わる。



とお話は大きな感動のエピソードもなく淡々と流れてゆく。

ただこの映画は分からないことだらけ。

リュウが何故あれだけ流暢に英語が話せるのか分からない。

レイモンドはなぜ映画技師となって中国までやって来たのか。

そして一番わからないのはリュウの恋のエピソード。

彼は京劇の名優の娘と恋におちるが、娘が何故リュウに惚れたのか理由がさっぱりです。

などなど、映画としての造り込みが今ひとつなんだけど、まあこうやって中国で映画が普及していったんだねと思える作品。

君蔵さんの映画日記

君蔵さんが日々観た映画の感想を思いのままに綴る日記。 高慢と偏見による映画レビューです。 あしからずご了承ください。 また映画のキャストや、俳優のプロフィール等の情報は完全なものではありません。

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