涙女
2002年
中国・韓国・フランス・カナダ
原題は「哭泣的女人」。
葬式の場で故人を偲んで“哭く”事を専門する仕事がある。
これは中国だけに限らず、韓国や日本などのアジアの他にもヨーロッパやアフリカにもあった職業らしい。
ここでいう“哭く”というのは文字通り、声高々に泣く慟哭を意味する。
きちんとお金を貰って、哭きながら唄い踊る仕事なのだ。
この“泣き女”を主人公にしたお話。
なお中国では上映が禁止されたらしい。
あらすじ
田舎から北京に出てきた女性グイは、下町暮らしでギリギリの生活。
夫は仕事もせずに毎日麻雀三昧で、彼女は路上で怪しげなCDを売っては生計を立てていた。
しかし警察に見つかって商品は押収され、同情を買う商売道具のつもりで借りた子供の母親には逃げられるという散々な目に遭う。
おまけに夫が喧嘩で相手に重傷を負わせて刑務所にブチ込まれ、相手からは破格の治療費まで請求されてしまう。
途方にくれたグイは、押しつけられた子供を連れて故郷へ帰る。
しかし治療費の取立てはここまで追ってきた。
そんな大金を払うアテも無い彼女は、とうとうその場しのぎに声高々とウソ泣きを始める・・・
ストーリー ★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★
泣ける度 ★★★
ネタバレ!
この時グイの“哭く”才能に気付いた葬儀屋を営む友人は、彼女に“泣き女”の仕事を薦める。
最初はなかなかうまくいかなかったものの、やがてグイはグングン実力を発揮して街でも評判の“泣き女”となる。
どんどん仕事が舞い込んで、かなりの収入を得るようになった。
やがて借金も返済し、夫の保釈金も払って一緒に暮らせるだろうと思っていた矢先・・・。
突然、夫の死を知らされる。
刑務所を脱獄しようとした夫は射殺されたのだという。
それを聞いた彼女は泣くこともなく、ただ茫然と立ち尽くすのみだった。
翌日、グイはいつものように仕事に出かけ葬儀場へ向かった。
そしてこの日彼女は、心の底から本当に泣いた。
これまでにないほどの報酬を受け取ったところで、映画は寂しく終わる。
“泣き女”という職業は分かるのだけれども、映画を観る限りでは“哭く”っていうよりどうも喚いて踊っているようにしか見えない。
これが伝統なのでしょうか。
イマイチ“哭く”ことのリアリティというか、スケールが分かりにくかったのが残念。
でもこの“哭き”には、“傾盆大雨”とか“山崩地裂”とかランクがあって、それによって報酬も違うのはなかなか面白い。
しかし最後で彼女が本当に泣くシーンはなかなかの見せ場で、これは思わず涙が溢れてきます。
したたかで強い女グイの生き様を第三者的な視線でずっと見てきたけど、これといった共感できるエピソードも無かった。
でも最後でホロリと泣けたのは、終わり良ければすべて良し、ですね。
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