それでも夜は明ける
2013年
アメリカ・イギリス
実在したアメリカの自由黒人、ソロモン・ノーサップの自伝著書の映画化。
ニューヨーク州でヴァイオリン奏者をしていたノーサップは、1841年に誘拐され奴隷として売られてしまう。
彼はアメリカ南部のルイジアナ州に連行され、12年間奴隷として働かされた。
そんな彼が救出されるまでの苦難を描いた歴史作品。
ブラッド・ピットほか、多数の名優たちが脇役を務める。
あらすじ
ニューヨーク州でヴァイオリン奏者をしていたソロモン・ノーサップは、奴隷の身分ではない自由黒人だった。
妻と2人の子どもにも囲まれ、幸せな日々を過ごしていた。
ある日、ノーサップは2人の白人男性に誘われ、ワシントンD.C.へ音楽公演に出かける。
しかしそれは2人の罠だった。
ノーサップは薬で眠らされ、奴隷商人に売られてしまう。
ワシントンD.C.ではまだ奴隷制度が合法であった為、自分は奴隷ではないという彼の声に耳を貸す者は誰もいなかった。
こうしてノーサップは南部のルイジアナ州へ移送され、奴隷として苦難の道を歩むこととなる・・・
ソロモン・ノーサップ/キウェテル・イジョフォー
奴隷商人/ポール・ジアマッティ
最初の農園主/ベネディクト・カンバーバッチ
奴隷の監督官/ポール・ダノ
次の農園主/マイケル・ファスベンダー
奴隷の娘/ルピタ・ニョンゴ
建築労働者/ブラッド・ピット
ストーリー ★★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★★
苦難の道のり度 ★★★★
ネタバレ!
最初にノーサップを買った農園主は、温情な人物だった。
ノーサップは学もあったことから、農園主に気に入られ目をかけられる。
しかしそれを妬んだ白人の奴隷監督官からはリンチされ、ノーサップの身を案じた農園主は彼を別の農園主に売り渡してしまう。
次にノーサップを買った農園主は、非情な人物だった。
奴隷を平気で虐待し、奴隷の娘にはレイプするような男だった。
ここでは学のあることが逆に危険だと察したノーサップは、ひたすら耐え忍び続けた。
やがて年月が流れたある日、ノーサップは建築の為に雇われた白人の労働者と親しくなる。
その彼が奴隷制度には反対する良心的な人物であったことから、ノーサップは彼を信用する。
そして故郷へ宛てた手紙を彼に託し、自分を救ってくれるよう頼みこんだ。
数日後、保安官とともに友人がノーサップを迎えに来る。
彼は12年の月日を経て、故郷へと帰った。
史実ベースのお話だけあって淡々と物語は進む。
それにしても観ているのがツライほど、ノーサップは苦難の日々だ。
奴隷ではないと主張しても誰も耳を貸さない、むしろ危険な目に会う。
温厚な農園主でも、彼に同情はするが経済的な理由で助けてやることはできない。
それだけ人種差別が蔓延っていた負の遺産のお話だ。
なおソロモン・ノーサップが救出された後、彼を誘拐した白人や奴隷商人たちは逮捕される。
しかし当時は黒人が白人を告訴することが認められなかった為、みな無罪となっている。
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