共謀家族
2019年
中国
原題は「誤殺」。
中国映画だけどお話の舞台はタイ。
誤って人を殺してしまった娘と家族を守る為、父親は過去に観た映画の知識を駆使して完全犯罪のアリバイ工作を企てるサスペンス作品。
2013年および2015年のインド映画「Drishyam」のリメイク作。
あらすじ
タイで暮らす中国人のリーは、妻と高校生の長女、幼い妹の4人家族。
リーは小さいながらも会社を経営し、一家は細々と暮らしていた。
ある日、長女の娘が学校のサマーキャンプから帰って来て様子がおかしいことに気づく。
妻が娘の後を付けると、娘はサマーキャンプで地元有力者の息子スーチャにレイプされ、さらにその様子をビデオに撮影して脅されていたことが分かる。
妻が娘を助けようと間に割って入ったが、もみ合いの末に誤ってスーチャを殺してしまう。
ちょうどその日、出張から帰ってきたリーは初めて事実を知る。
しかしスーチャの父親は政治家で、母親は地元の警察署長。
これまでの悪行と同様に、スーチャが娘に暴行していた事実など簡単にもみ消されるであろうと察する。
そこでリーはすぐにスーチャの死体を墓地に埋め、家族を連れて旅行に出かける・・・
ストーリー ★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★
トリックの秀逸度 ★★★★
ネタバレ!
リーは前日の出張とまったく同じ道程を、家族4人で再現する。
前日と同じバスに乗り、同じホテルに泊まり、同じ競技場でムエタイを観戦した。
出会う人々にも積極的に話しかけ、時にはわざとトラブルを起こすなどして自分たちの存在を印象付ける。
やがてスーチャの行方不明事件の容疑者として、リーの家族は拘束される。
4人は警察署で尋問されるが、事件当日は家族で旅行に出かけていたとアリバイを証言する。
家族4人の証言がまったく一緒だと、かえって不自然な為にわずかな違いを含ませる用意周到さだ。
警察はリー一家の証言を裏付ける事情聴取を行うが、町の人々、ホテル、競技場、皆どれも証言どおりに応える。
リーの印象操作によって、人々は事件当日の出来事だったと記憶を錯覚をさせたのだ。
こうしてリー一家のアリバイは証明されるも、警察はなおもリーを疑う。
ついには脅迫や拷問を行い、リーに真実を語らせようとした。
こうした警察の横暴には、町の人々も怒りの声を挙げる。
そしてとうとう、一家の幼い妹が恐怖に怯えて本当のことを言ってしまう。
「お父さんが夜中に墓地で何かを埋めていた」
ついに警察は墓地を掘り起こす強行にでる。
しかしそこにあったのは山羊の死体だった。
これには町の人々の怒りも頂点に達し、暴動が起こる。
一連の出来事はテレビにも大々的に放映され、結果的にリーの家族は疑いを免れた。
なかなかよくできたお話なんだけど、現実的にはちょっと無理がある。
けれども、そこは映画。
舞台がタイ、もしくは原作インドの田舎だったから成り立ったお話だろう。
主人公のリーが、数々の映画を観てきたという設定は興味深い。
しかしそれら映画の知識が引用がされている箇所が、あんまりなかった(と思う)のは少し残念。
また最後はリーが自首するのも腑に落ちないところです。
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