えびボクサー
2003年
イギリス
巨大なエビがボクシングをする破天荒なお話。
と思いきや、ボクサーとして活躍する“巨大なエビ”を描いているのではなく、それをなんとかTV局に売り込もうとする人間たちのドラマ。
なお作品のタイトルはエビですが、実際に登場するのはシャコです。
あらすじ
元ボクサーのビルは、田舎で小さなパブを経営するしがない中年オヤジ。
そんなある日、友人が2mを越えるエビを見つけたと言ってきた。
ビルはこの巨大なエビを、人間とボクシングで対決させ一儲けしようと企む・・・
ネタバレ!
ビルはエビVS人間のボクシング企画をテレビ局に持ち込むが、全然話を聞いてもらえない。
普通こんな巨大なエビがいたらマスコミもすぐに食い付きそうなもんだけど、これがなかなかそう簡単にはいかない。
ビルたちはなんとかエビを売り込もうと一所懸命に奮闘する。
しかしその間にもエビは飼育しなくてはならず、その苦労はハンパじゃない。
与える餌も大量に必要だし、乾燥しないように一日何回も保湿クリーム塗らないといけない。
暴れださないよう全身を縛っているので、定期的にマッサージもしてやらないといけない。
バカげた設定なのに妙にリアルで、おまけに登場人物達の人間関係もうまくいかなくて話は全然進まない。
エビが活躍するまでに、まだかまだかと待たされるうちに苛立ちも憶えてくる。
ようやくTV出演が決まるのだが、結局はボクシングでもなくエビVS人間たちの闘技場対決。
そんなビルにはいつしかエビとの間に愛情が生れてくる。
エビにとって幸せなのは生れ育った海の中で生きること。
そうしてビルはやっぱりエビを海に返してやることにする。
ああなるほど、この映画はそういうことを伝えたかったんだなぁと思う。
しかしこの映画、本国イギリスでは「エビの虐待だ!」だなんて上映中止になったそうな。
やっぱりそういうことも全然考えてもらえないまま、バカげた映画としての烙印を押されてしまったんだろうか、多分。
一部の人のみぞ知る、コアな映画でした。
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