インファナル・アフェアIII 終極無間

2003年12月12日

香港


原題は「無間道III:終極無間」。


前作「インファナル・アフェア 無間序曲」から2ヶ月後に公開されたシリーズ完結編。


2002年「インファナル・アフェア」の後日談となっており、1人生き残ったラウ警部の苦悩が描かれる。

そして過去パートでは1作目の直前の出来事が描かれ、潜入捜査官ヤンの苦悩が描かれる。

2つの時代が交互に進み、そして最後に決着の時を迎える。


あらすじ

潜入捜査官だったヤンを殺害し、正義の警察官として生きる道を選んだラウ警視。

しかし恋人とは破談し、警察内部でも信用を疑われる苦悩の日々だった。


一方で過去の時代。

マフィアに潜入したヤン捜査官は、親分サムの信頼を得る為には法を犯すこともやむを得なかった。

自分を見失いそうになるヤンを心配し、ウォン警視は心理カウンセラーを薦める・・・


ラウ警視(元潜入マフィア)/アンディ・ラウ

ヤン捜査官(潜入捜査官)/トニー・レオン


マフィア親分サム/エリック・ツァン

ウォン警視/アンソニー・ウォン


ヨン警視/レオン・ライ

ヤンの心理療法士/ケリー・チャン


ラウの恋人/サミー・チェン

ラウの部下ラム/ラム・カートン

ヤンの弟分キョン/チャップマン・トウ


サムの妻マリー/カリーナ・ラウ

若きラウ/エディソン・チャン

若きヤン/ショーン・ユー


ストーリー  ★★★

映像     ★★★

キャスト   ★★★★★

緊迫の対決度 ★★★


ネタバレ!

そんな苦悩するラウ警視の前に、警察保安部のヨン警視が新たに現れる。

ヨンは特殊任務で数々の事件を解決してきた若きエリートで、マフィアとも関係があるとも噂される男だった。

ラウは表面上ヨンとは親しくしていたが、彼もまた警察に潜入しているマフィアなのではないかと疑う。

ラウは自分の正体が暴かれる前に、ヨンを消す必然性に迫られる。


一方で過去では。

親分サムの信頼を得たヤン潜入捜査官は、新たな密輸取引を任されシェンというマフィアと会う。

シェンは中国本土出身のマフィアで、大陸との密輸ルートを持っていた。

しかし実は親分サムはシェンの縄張りを奪うことを目論んでおり、その窓口となっているヤンは捨て石にもされかねない危険をはらんでいた。

そんなヤンの身を案じるウォン警視だったが、独自に捜査を進めるヨン警視とは衝突する。


そして最後の決着のときを迎える。

ラウ警視はついにヨンに正体を暴かれ、発狂する。

彼は銃弾を浴び一命は取り留めたものの、精神が崩壊し廃人となった。


過去においては、ヤンは命の危機に遭う。

しかし中国マフィアと思われたシェンも、実は中国の潜入捜査官だったことが判明する。

ヤンとシェン、そしてヨン警視の3人は互いに正義を誓い合った。


こうして悪人のラウは地獄を生き続け、正義のヤンは天国を迎えて映画は終わる。



正直、ここに来て新たな主要キャストが2人も登場するのは戸惑う。

とはいえ、1作目の4人のうち3人はすでに死んでいるからこうするしかなかったのか。

いちおうラウのその後の結末を描いているが、「インファナル・アフェア」は1作目でお話は完結していると言える。

なので3は無理して観る必要はないんじゃないかとも思える。


ただトニー・レオン演じる、ヤンの新規映像が観れるのは感慨深い。

特にヤンとシェンとヨンの3人が集うシーンは、この後の出来事を考えると涙が出てきます。

これだけも観る価値アリな作品でした。



▼「インファナル・アフェアIII 終極無間」の小ネタ


・映画の製作費は7000万香港ドルだが、そのうち出演俳優のギャラだけで3000万ドルに達する。


・潜入捜査官のヤンを演じるトニー・レオンは、陽気で楽観的な人間ほど潜入捜査官に向いていると考えていた。

しかし前作までのヤンは物語の中心で重苦しい出来事が続くことから、憂鬱な印象だったという。

今作ではまだ死ぬことがないのでリラックスして役に臨め、陽気な性格を演じることができたと言っている。


・ヨウ警視を演じるレオン・ライは、役作りに時間をかける役者だった。

他の俳優たちが休憩時間に談笑している間も、彼は役作りのために車の中に籠っていた。

主要キャストとなる本作では撮影シーンも多く、いつも現場を後にするのは最後だったという。


・ウォン警視を演じるアンソニー・ウォンは、今回の自分の役はコーヒーの砂糖のようになくてもいい役だったと言っていた。

しかし本作では出番が少なかったが、だからこそ演技力が光る最高の演技ができたと述べている。

レオン・ライは彼を役者として「お手本のようだ」と称賛した。


・ヤンの心理療法士を演じるケリー・チャンは、セリフを丸暗記する役者だった。

しかし本作に臨んでは自費でハリウッドから演技コーチを招き、役になりきる特訓をした。

そのおかげでセリフは心から湧き出るように話せ、涙も自然に流すことができたという。

君蔵さんの映画日記

君蔵さんが日々観た映画の感想を思いのままに綴る日記。 高慢と偏見による映画レビューです。 あしからずご了承ください。 また映画のキャストや、俳優のプロフィール等の情報は完全なものではありません。

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