インファナル・アフェア 無間序曲

2003年10月1日

香港


原題は「無間道II」。


前作2002年「インファナル・アフェア」の続編にして前日談。


前作の公開前から3部作となる脚本がすでに用意されていたという。

前作の大ヒットを受けわずか10ヶ月で2が公開され、その2ヶ月後には3が公開された。


マフィアの若き青年ラウが、警察学校に入学する直前からお話は始まる。

のちに潜入捜査官となる若き青年ヤンも入学前。

マフィアの親分となるサムはこの時まだ、組織の幹部の1人でしかなかった。

そしてウォン警部もまた、警視になる前だった。


本作の主役はサムとウォン警部で、サムがいかにして組織のボスとなったのか。

そしてその組織を追うウォン警部の奮闘が描かれる。


あらすじ

マフィアの若き青年ラウが、組織のボスを暗殺する。

これによって幹部たちの権力抗争が起こると睨み、警察のルク警視とウォン警部は備えた。

しかしボスの跡を継いだ息子のハウは、瞬く間に幹部を抑え込む。

幹部のサムもこのときハウに忠誠を誓った1人だった。


青年ラウがボスを暗殺したのは、サムの妻マリーの命令だった。

すべては夫のサムをもっと伸し上げる為の手段だったが、サムは組織に露見することを恐れる。

サムは自ら力をつける為に、ラウを警察へ潜入させるべく警察学校へ入学させた。


一方で警察は新たに組織のボスとなったハウを警戒し、捜査官を潜入させることにする。

白羽の矢が立ったのは、警察学校に在学する青年ヤンだった。

彼はなんと組織の前ボスの私生児であることが分かり、ハウの異母弟だったのだ。

ヤンは警察官を目指す正義感の強い青年だったが、マフィアが身内にいては警官にはなれない。

こうして彼は説得され、潜入捜査官としてハウの元へ潜り込むことになった・・・


マフィア幹部サム/エリック・ツァン

ウォン警部/アンソニー・ウォン


青年ラウ/エディソン・チャン

青年ヤン/ショーン・ユー


サムの妻マリー/カリーナ・ラウ

マフィア親分ハウ/フランシス・ン


ハウの用心棒/ロイ・チョン

ヤンの弟分キョン/チャップマン・トウ


ストーリー  ★★★★

映像     ★★★

キャスト   ★★★

緊迫の対決度 ★★★★


ネタバレ!

3年の月日が流れる。

マフィアに潜入した捜査官ヤンは、組織のボスであるハウの側近になっていた。

また警察に潜入した警官ラウは、順調に出世を重ねていた。


この頃、裏社会の権力集中を目論むハウは、幹部連中の暗殺を企てた。

タイへ取引に出張していた幹部のサムも、裏切られ襲撃される。

またハウは3年前にボスだった父親を暗殺をしたのが、サムの妻マリーと警察のウォン警部の共謀だったことを突き止める。

ハウは2人の暗殺を命じた。


サムの妻マリーの危機を知った警官ラウは、彼女を匿う。

すべては彼女に好意を抱いていたからこその行動だったが、マリーはその好意を受け入れられなかった。

ラウは彼女を見捨て、マリーは殺される。


一方でウォン警部の車には爆弾が仕掛けられ、その犠牲となったは親友のルク警視となった。

復讐に燃えるウォン警部は、タイで生き延び潜伏していたサムと手を結ぶ。

ハウを捕える証人としてサムを香港に呼び戻し、ハウを追い詰めた。

銃撃を受け死にゆくハウが最後に知ったのは、異母弟のヤンが潜入捜査官だという事実だった。


こうして一夜にして香港裏社会の勢力が入れ替わる。

サムは組織のボスとして君臨した。

サムがハウ以上に危険な存在になったことを、ウォン警部は後悔する。

警官ラウと捜査官ヤンの潜入はこれからも続き、彼ら4人の無間地獄は始まったばかりであった。



この時にラウとヤンが出会うわけにはいかないから、サムとウォン警部のお話なんですね。

それにしてもヤンがマフィアの弟だったという設定は、ちょっと強引でオドロキです。

前作のような緊迫した対決は少ないものの、この後どうなるのかという緊張感があり、本作だけでも単体の映画としてとても良くできています。


そしてお話は同年2003年の「インファナル・アフェアIII 終極無間」でいよいよ最後となります。



▼「インファナル・アフェア 無間序曲」の小ネタ


・前作でヤンを演じたトニー・レオンは、本作にも別の役でもいいから出演したいと申し出た。

しかし流石にヤンのイメージが出すぎる為、監督らはこの申し出を断った。


・本作でマフィアの親分ハウを演じたフランシス・ンは、前作「インファナル・アフェア」で当初マフィアの親分サムを演じる予定だった。

しかしスケジュールの都合で1作目には出演が叶わなかった。


・エディソン・チャンは撮影現場で監督のアンドリュー・ラウに頬をぶたれた。

気合を入れる為だったらしい。

なお前作でもエディソン・チャンはアンドリュー・ラウに平手打ちされており、前日に寝ておらず寝不足だったらしい。

尊敬するアンドリュー・ラウ監督でなければキレていただろうと、エディソン・チャンは語っている。


・サムの妻マリーを演じるカリーナ・ラウが乗っていた車(メルセデス・ベンツ)は、アンドリュー・ラウ監督の私物。


・警察署内のシーンで、壁には指名手配ポスターの写真にテレサ・テンやリザ・ウォンが使用されている。

君蔵さんの映画日記

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