ヘラクレス
2014年
アメリカ
ギリシア神話の英雄ヘラクレスを題材とした冒険活劇。
お話の原作になっているのはアメリカン・コミックのヘラクレスで、彼を半神半人の英雄ではなく普通の怪力人間として描いている。
またヘラクレスが成しえた数々の偉業は、ひとりではなく仲間たちとの協力によってやり遂げたもの。
しかしそれら偉大な功業が、神の子ヘラクレスがひとりで遂げたと語り継がれていることになっている。
この怪力無双のヘラクレスを、ドウェイン・ジョンソンが主演で演じている。
なお2014年には「ザ・ヘラクレス」という別のヘラクレス作品も公開されているのでお間違えなく。
あらすじ
神々の王ゼウスと人間の女性との間に生まれたとされるヘラクレスは、人並外れた怪力を持ち無類の強さを誇る男。
獅子退治やヒドラ退治など、これまでに数々の偉業を成し遂げてきたと語り継がれている。
傭兵団として各地を渡り歩くヘラクレスとその仲間たちは、トラキアのコティス王の娘ユージニアから、国を助けてほしいという依頼を受ける。
黄金の報酬と引き換えにヘラクレス一行は依頼を受け、トラキアの国へ向かった・・・
ヘラクレス/ドウェイン・ジョンソン
予言者アムピアラオス/イアン・マクシェーン
コテュス王/ジョン・ハート
ユージニア王女/レベッカ・ファーガソン
ストーリー ★★★
映像 ★★★
キャスト ★★★
ヘラクレス度 ★★★★★
ネタバレ!
ギリシア神話を題材にしているだけあって、ヘラクレスとそれにまつわる神話の人物や怪物がたくさん登場します。
もちろんそれらを知らなくても映画は十分に楽しめますが、知っているとなお楽しめるので少し紹介しておきましょう。
ヘラクレス12の難行
ヘラクレスはミュケナイ(ミケーネ)王エウリュステウスに仕え、王から12の無理難題を押し付けられます。
これがヘラクレスの12(または10)の難行として、彼の最大の功績として語り継がれています。
1.ネメアの獅子退治
ネメアの谷に住む、あらゆる武器にも傷つかないという強靭な体のライオン。
この獅子をヘラクレスは棍棒で叩き、最後は素手で絞め殺した。
持ち帰った獅子の毛皮を頭から被るのは、以後ヘラクレスのシンボルとなる。
2.レルネーのヒドラ退治
レルネーの沼に住む、9つの頭を持つ大蛇。
この蛇は猛毒を持ち、また首を斬ってもすぐに再生する。
ヘラクレスは甥のイオラオスと協力し、斬った首を火で焼くことで再生を止め退治した。
持ち帰った蛇の毒は矢に塗り、この猛毒の弓矢は棍棒とあわせてヘラクレスの得物となる。
しかしこの難行は1人で成しえたものではないとして、後にノーカウントにされてしまう。
3.ケリュネイアの鹿捕縛
ケリュネイアの山に住む、黄金の角を持つ鹿。
この鹿は狩猟の女神アルテミスでさえ、捕まえることができないほど速かった。
傷つけてはならないと命じられていたので、ヘラクレスは鹿を1年間追い続け、休んでいたところをそっと生け捕りにする。
4.エリュマントスの猪捕縛
エリュマントスの山に住む、どう猛な大猪。
ヘラクレスは罠を仕掛けて捕えている。
5.アウゲイアスの家畜小屋掃除
エリス王アウゲイアスの所有する牛小屋の掃除。
しかしその牛小屋には3,000頭の牛がおり、かつ30年間掃除されていなかった。
ヘラクレスは近くの川から水を引き入れ、一気に洗い流した。
しかしこの難行も自分の力で成しえたものではないとして、ノーカウントにされてしまう。
6.ステュムパロスの鳥退治
ステュムパロス湖の森に巣食う、青銅の爪やクチバシや翼を持つ怪鳥。
この鳥は数がとても多かった。
ヘラクレスは大きなガラガラで音を立て、驚いて飛び立った怪鳥を次々とヒドラの毒矢で射殺した。
7.クレタの牡牛捕縛
クレタ島の牡牛は、海神ポセイドンがクレタ王ミノスに授けた牛。
ヘラクレスはこの暴れ牛を素手で捕えた。
8.ディオメデスの馬捕縛
トラキア王ディオメデスが飼っていた人喰い馬。
ディオメデスはトラキアに訪れた旅人を、この馬に襲わせ喰らわせていた。
ヘラクレスは逆にディオメデス王を馬に喰わせて捕えた。
9.アマゾン女王の腰帯入手
アマゾン族の女王ヒッポリュテが持つ腰帯を持ち帰る難行。
女王はあっさりと腰帯を差し出したが、勘違いしたアマゾン族がヘラクレスを襲撃する。
騙されたと思ったヘラクレスはやむなく女王を殺害し、その場を立ち去る。
10.ゲリュオンの牛捕縛
西の海の果てエリュテイア島に住む、ゲリュオンが飼っている牛を連れ帰る難行。
ヘラクレスは番犬のオルトロスやゲリュオンも倒して牛を奪った。
11.ヘスペリデスの黄金の林檎入手
世界の果てにあるヘスペリデス(妖精たち)の園にある黄金の林檎を取って来る難行。
ヘラクレスは番竜のラドンを倒し林檎を持ち帰った。
(もしくはヘスペリデスの父親であるアトラスを訪ねて林檎を取って来てもらった)
12.冥界のケルベロス捕縛
冥界の番犬ケルベロスは3つの頭を持つ犬。
ヘラクレスは冥界の神ハデスの許可を得て、この犬を生け捕りにし連れ帰った。
以上がヘラクレス12の難行になりますが、そもそもヘラクレスは何故ミュケナイ王に仕え難行をこなすことになったのか。
それは贖罪の為です。
ヘラクレスには妻と子どもがいましたが、女神ヘラの呪いによって気が狂わされてしまいます。
(女神ヘラはヘラクレスの父親ゼウスの正妻なので、嫉妬による凶行です)
気がふれたヘラクレスは、我が子を手にかけてしまったのです。
正気を取り戻したヘラクレスは嘆き悲しみ、罪を償う方法をデルポイのアポロン神殿で尋ねました。
その神託(お告げ)がミュケナイ王エウリュステウスに仕え、10の難行を成し遂げることだったのです。
映画の本編では、エウリュステウス王の策略でヘラクレスの妻と子どもが殺されていましたね。
エウリュステウス王とヘラクレスはどちらも英雄ペルセウスの子孫で、王族なのでヘラクレスもミュケナイ王に就く資格があったわけです。
エウリュステウス王はヘラクレスの人気を妬んだわけですね。
劇中ではエウリュステウスはヘラクレスに殺されていましたが、神話ではヘラクレスのほうが先に死んでいます。
(のちにエウリュステウスはヘラクレスの後妻の子に殺されました)
ヘラクレス役を演じるドウェイン・ジョンソンはハマリ役。
ヘラクレスといえばアーノルド・シュワルツェネッガーと思っていましたが、これからはドウェイン・ジョンソンですナ。
原作コミックにはまだお話の続きがあるので、続編も期待です。
今回は映画のお話が少なくてスミマセン!
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