レッド・ブロンクス
1995年
香港・アメリカ
原題は「紅番区」。
ニューヨークのブロンクス区を訪れた香港警察の刑事が、地元の暴走族やマフィアと戦うアクション作品。
ジャッキー・チェン主演。
これまで1980年「バトルクリーク・ブロー」や1985年「プロテクター」などでハリウッド進出を狙っていたジャッキーだが、いずれも興行は振るわず失敗に終わっていた。
そんなジャッキーが3度目の正直とばかりに送り出したのが本作。
アジア映画で初めて全米初登場週1位の興行収入を記録し、ジャッキーがアメリカで多くの人に認知された歴史的な作品である。
あらすじ
香港警察の刑事キョンは叔父ピョウの結婚式に出席する為、ニューヨークのブロンクス区へはるばるやって来た。
叔父のピョウは自身が経営するスーパーマーケットを売却し、隠居生活をするつもりだった。
結婚式が終わった後、新婚旅行へ出かけた叔父が戻るまでキョンはブロンクスで暮らすことにする。
キョンはその間、新たにスーパーマーケットのオーナーとなった女性エレインに店の手伝いを申し出る。
ところが店に暴走族がやって来て、店内で好き勝手に飲食をしたり万引きをし始めた・・・
ネタバレ!
エレインが注意をするものの、開き直って脅しをかけてくる暴走族。
それを見ていたキョンは彼らを叩きのめし、店から追い出した。
しかしその夜、帰宅するキョンを暴走族が待ち伏せし集団でリンチする。
また翌日は店に現れて店内を荒らしまわり、街中でキョンを追いかけ回すなど報復を繰り返した。
一方で街中ではマフィアがダイヤモンドを巡って銃撃戦を起こし、暴走族の1人が偶然にもそのダイヤを手にする。
彼はマフィアから逃亡する為に、キョンの隣人である少年の車椅子の中にブツを隠す。
またしても店を襲撃しにきた暴走族に、キョンはとうとう堪忍袋の緒が切れる。
彼は1人で暴走族のたまり場へ乗り込み、決闘を申し出て全員を叩きのめした。
そのころダイヤを探すマフィアは、暴走族を見つけ手にかけ始める。
キョンは警察に通報し、マフィアのボスを捕える作戦に協力することになった。
こうしてキョンは人質の救出とボス逮捕の最後のミッションに挑む。
スタントと格闘が入り交じり、お話も良くできている良作。
本作はニューヨークを舞台にしているが、実際の撮影はカナダらしい。
なのでニューヨークでは見ることがない山が背景で写っている。
向かいのビルに飛び移る危険なスタントは、もちろんジャッキー本人がワイヤーも無しで挑戦している。
また海を走るホバークラフトへ飛び移るシーンでは、ジャッキーは着地の際に足首をひねり骨折したらしい。
その後のシーンでは足首をギプスで固定している姿が見て取れる。
また暴走族のたまり場で行われる格闘シーンは、本作の見せ場のひとつ。
せまい場所でこまごまと、その場にある小道具を駆使して戦う姿はジャッキー作品らしい。
海外、特にアメリカではこういった素早い戦いよりも、一発で相手を吹っ飛ばすスーパーヒーローのような戦いが好まれる傾向があった。
そんな中でも本作はジャッキーが世界に認められた、記念すべき作品として感慨深い。
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