42 〜世界を変えた男〜
2013年
アメリカ
近代メジャーリーグ(※)で初めての黒人選手となった、ジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画。
ニグロリーグ(黒人リーグ)で活躍していたロビンソンはスカウトされ、マイナーリーグを経てやがてメジャーリーグの舞台に立つ。
しかし当時はまだ黒人への差別が強く、ロビンソンは観客のみならずチームメイトにも拒否する者がいた。
それでもロビンソンは常に紳士的に振る舞い、チームの勝利に貢献する。
やがて彼の活躍は認められ、数々の功績を残し黒人選手がメジャーリーグに参加する道しるべとなった。
のちにロビンソンの背番号42番は、アメリカ・カナダ全チームの永久欠番となる。
またメジャー初出場となった4月15日は“ジャッキー・ロビンソンの日”となり、この日は全ての選手・コーチ・監督・審判が42番のユニフォームを着て試合を行う。
※現在の体制となった1900年以降のメジャーリーグを指す。
それ以前の1800年代にも黒人のメジャーリーグ選手はいた。
あらすじ
第二次世界大戦が終結した1945年。
当時のメジャーリーグ全16チームの選手400人はすべて白人で、黒人の野球選手はニグロリーグでしかプレーできなかった。
ブルックリン・ドジャースのオーナーであるリッキーは、チームの戦力アップにニグロリーグで活躍する黒人野球選手を加えることを提案する。
選ばれたジャッキー・ロビンソンに対してリッキーは、
「君はこれまでに誰も成しえたことのない困難な戦いが始まる」
「その戦いに勝つには、君は偉大な選手だけでなく立派な紳士でなければならない」
といってジャッキーの頬をぶった。
「やり返す勇気も持ってはいけないのですか」と言うジャッキーに対し、
リッキーは「やり返さない勇気を持て」と返した・・・
ネタバレ!
ジャッキーはまず、ドジャース傘下のマイナーリーグチームであるロイヤルズに入団する。
しかし本拠地モントリオールに向かう空港で、ジャッキーは黒人という理由で搭乗を拒否された。
なんとかモントリオールに着いたものの、ホテルには泊まれずリッキーが準備した宿泊場所に泊まる。
ジャッキーはチームの練習に合流するが、彼が参加することに意義を唱え移籍する者も出てきた。
試合に出場すると観客たちからはブーイングが起こり、故意のデッドボールを当てられる。
果てには対戦を拒否する相手チームも出て、試合が中止されることもあった。
それでも数々の困難を乗り越え、ジャッキーは打率1位の活躍でロイヤルズはリーグ優勝する。
歓喜のファンはロビンソンを称えた。
ジャッキーは翌年ドジャースに昇格し、ついにメジャーリーグ選手となる。
ドジャースでもジャッキーを拒否する選手が出たが、監督は反対者を一掃した。
ドジャース以外の15球団が黒人選手のメジャーでのプレイに反対し、対戦の拒否やストライキを宣言するチームもいたが、これもリーグ会長が一喝する。
試合では相手チームの監督から執拗に野次を浴び挑発される。
遠征ではチーム全員がホテルの宿泊を拒否されることもあった。
それでもチームは一丸となって戦い勝ち続けた。
やがてジャッキーは白人選手たちと一緒にシャワーを浴びるようになる。
あるチームメイトは「全員でジャッキーの背番号42を着ければ、見分けがつかないぜ」と言った。
そしてこの年、ドジャースはリーグ優勝を果たした。
時代とはいえあからさまな人種差別のシーンは胸糞が悪くなるが、それを乗り越えるジャッキーとリッキーの意志の強さには感心する。
今は亡きチャドウィック・ボーズマンを堪能できる、素直に感動できる作品です。
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