秋菊の物語

1992年

中国・香港


原題は「秋菊打官司」。


中国の農村を舞台に、夫に怪我をさせた村長を相手に妻が訴えを起こすお話。

村長は怪我の賠償はするも、決して謝罪はしない。

納得のいかない妻はより大きな行政機関に訴え続け、やがて大きな裁判沙汰となってゆく人情片。


コン・リー主演、チャン・イーモウ監督作品


あらすじ

とある田舎の農村。

身重の秋菊は村長の家へ向かっていた。

夫が村長と言い争いの末、急所を蹴られてしまったというのだ。

秋菊は謝罪を求めたが、村長は過ちを認めない。

蹴ったのもそれなりの理由があると言う。


納得のいかない秋菊は町の警察に出向いて現状を訴える。

結果、警察の調停により、村長は賠償200元を支払うことを命じられた。

しかし村長は謝罪はせず、金を地面にばら撒き「拾え!」と言い放つ。


怒った秋菊は金は拾わず、今度は県の警察へ向かった・・・


秋菊/コン・リー


ストーリー       ★★★

映像          ★★★

キャスト        ★★★

コン・リーの気が強い度 ★★★★


ネタバレ!

中国では行政府の名前が日本とはちょっと違うようです。

日本だと 区 → 市 → 県 ですが、

中国だと 郷 → 県 → 市 といった感じ。(実際はもっと複雑)


秋菊は郷の調停に納得がいかず、県に赴く。

しかしここでも下された裁定は同じだった。

村長は変わらず謝罪はしない。


まだ納得のいかない秋菊は市へ出かける。

しかし賠償が250元になっただけだった。

お金の問題ではない、どうして暴力を振るった村長が謝らないのか。

そしてなぜ行政は味方をしてくれないのか。

意地でも誤らせたい秋菊は、とうとう裁判所で訴訟を起こす。


そして月日が流れ、大みそかの夜に臨月の秋菊は産気づく。

しかし難産となってしまい、そんな苦しむ秋菊を見かねて村長は村の男たちに声をかけた。

みなで秋菊を担ぎ、夜の吹雪の中を町の病院まで運ばせたのだ。


無事、赤子が産まれ秋菊は村長に感謝する。

そこにはもはや、2人のわだかまりは無かった。


翌日、パトカーがやってきて村長が連行される。

裁判の結果、傷害罪が認められ村長は有罪となったのだ。

秋菊は「ただ謝って欲しかっただけなのに・・・」と呟きながら、遠くへ走り去るパトカーを呆然と見つめていた。



まさかの結末。

観ているこちらも思わず呆然。

誰も得をしないまま映画は終わってしまう。


それにしても気の強い女性といえばやっぱりコン・リーですね。

最後に呆然と見つめている顔もやっぱりコン・リーらしい。


君蔵さんの映画日記

君蔵さんが日々観た映画の感想を思いのままに綴る日記。 高慢と偏見による映画レビューです。 あしからずご了承ください。 また映画のキャストや、俳優のプロフィール等の情報は完全なものではありません。

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