カンフーハッスル
2004年
香港・中国
原題は「功夫」。
2001年「少林サッカー」で大ヒットを生み出したチャウ・シンチーが、次に世に送り出した話題作。
町のチンピラ青年がカンフーに目覚め、マフィアを相手に奮闘するアクションコメディ作品。
ブルース・リーを敬愛するチャウ・シンチーが、満を持して取り組んだカンフー映画。
主人公であるシンが来ている白いシャツと黒いズボンも、ブルース・リー主演の1973年「燃えよドラゴン」を踏襲している。
これまで「少林サッカー」が記録した興行収入をすべて塗り替える大ヒットとなった。
香港電影金像奨(香港アカデミー)では惜しくも監督賞や主演男優賞は逃したが、作品賞や助演のユン・ワーが助演男優賞を受賞などしている。
あらすじ
1940年代の上海は、斧頭会なるマフィアがのさばっていた。
町のチンピラだった青年シンは、豚小屋砦とよばれるスラム界隈に乗り込み斧頭会を騙って金を巻き上げようと企む。
しかしアッサリと見破られてしまった。
ところがそこに本物の斧頭会が現れる・・・
ネタバレ!
豚小屋砦の住民は斧頭会に虐げられ、シンもそれに巻き込まれる。
斧頭会の横暴に住民はついに堪忍袋の緒が切れて、何人かの住民が抵抗を始めた。
彼らはカンフーの達人だったのだ。
斧頭会は瞬く間に打ちのめされ、シンも助けられる。
面目を失った斧頭会は豚小屋砦に刺客を送り込んで来た。
だがこれも武術の達人だった大家夫妻に撃退される。
そしてついに斧頭会は伝説の暗殺者を雇い、豚小屋砦に放った。
この暗殺者には大家夫妻も苦戦し、助けに入ったシンも重症を負ってしまう。
だがシンは幼き頃に授かった如来神掌の奥義によって復活、武術の達人に覚醒する。
1人で斧頭会の面々を叩きのめし、豚小屋砦に再び平和が取り戻された。
「少林サッカー」でチャウ・シンチーに親しんだなら、お次はこの「カンフーハッスル」。
充分に楽しめるお話です。
最初から世界の観客を相手に制作された映画なので、カンフー映画でも香港映画ぽさがなくとっても見やすいです。
香港(中国)映画を世界の舞台に挙げたチャウ・シンチーの功績のひとつとして、長く語り継がれることでしょう。
▼「カンフーハッスル」の小ネタ
・大家の女将を演じたユン・チウは、70~80年代前半に活躍したアクション女優。
「007」映画にも出演した。
ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウらと同じ中国戯劇学院の同門で、ユン・ワーは弟。
結婚後に女優業を引退していたが、チャウ・シンチーに乞われて本作のオーディションに参加した。
彼女のふてぶてしく座って煙草を吸い新聞を読む仕草が、女将のイメージにピッタリだったことで本作の復帰となった。
・舞台となっているは豚小屋砦は、かつて存在した香港のスラム街「九龍城砦」がモデル。
チャウ・シンチーが少年時代を過ごした、狭い場所に多くの人が暮らす香港の下町が再現されている。
また住人がカンフーの達人ばかりという設定は、近所に普通にいた隣人が実はカンフーの達人だったという彼の実体験が元になっている。
・その他「ブルース・ブラザース」「シャイニング」「マトリックス」「ドラゴンへの道」など、あらゆる映画の名シーンなどから引用がなされている。
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