プリデスティネーション

2014年

オーストラリア


時空捜査官が過去へタイムワープし、連続爆弾魔を追うSF映画。

と言ってもこの映画はSFアクションではなく、主人公が何者なのかを問うSFミステリー作品。

タイムトラベルものでは近年稀に見る良作です。

集中してお話を観ていないと訳が分からなくなるので注意。

(最後にネタバレあり)


あらすじ

冒頭、主人公(名前不明)は、時空を越えて爆破テロを繰り返す連続爆弾魔を追っていた。

しかし爆弾魔の罠にはまり爆発、主人公は重症を負う。

かろうじてタイムワープで未来へ戻るが、火傷により顔は失われた。

手術により別人の顔となった主人公は、時空捜査官の引退を決意する。

そして最後の任務として、自分の後継者を探すべく過去へとタイムワープした。


過去の世界で主人公はバーテンダーをしていた。

そこに1人の男がやって来る。

男はジョンと名乗り、やがて主人公に過去を語り始めた。

それはジョンが「かつて自分が女だったころの話」だという。


ジョンは孤児院に捨てられた女の子の赤ん坊で、ジェーンと名付けられた。

少女は成長し、やがて18歳になった彼女はとある男性と出会う。

ジェーンはその男性と恋に落ちたが、ある日とつぜん男は彼女の前から姿を消した。

その時、彼女は妊娠しており、ジェーンは1人で子どもを出産する。

しかし産まれた赤ん坊は、すぐに誰かに誘拐されてしまった。

またこの出産のとき、ジェーンが特異な体質であったことが判明する。

彼女は生まれつき両性器を有しており、出産によって女性器は失われてしまう。

その後、体の内部に埋まっていた男性器が徐々に出てくる、つまり彼女は男となった。

赤ん坊と女であることを失った失意のジェーンは、こうして男ジョンとして生きることになる。

そして、かつて自分を捨てた男に復讐することを誓ったという。


ジョンの話を聞いた主人公は、ジョンに

「君を捨てた男に会わせてやる、その代わりに俺の仕事を継げ」

と誘い出しだ。

とまどうジョンを連れ、主人公は過去へとタイムワープをする。

それはジョンがまだジェーンがだったころ、男と初めて出会ったあの日だった・・・


主人公/イーサン・ホーク

時空警察の上官ロバートソン/ノア・テイラー


ストーリー   ★★★★

映像      ★★★

キャスト    ★★★

どんでん返し度 ★★★★




ネタバレ!

実は主人公もジョンもジェーンも赤ん坊も爆弾魔もすべて同一人物だったというオチ。

この複雑な関係が、タイムワープを利用することで見事につながります。


あらすじの続き

ジョンは過去へ飛ぶが、ジェーンが出会った男というのはジョンだった。

ジョンはジェーンに恋をして、このままこの時代で過ごそうとも考える。

しかし主人公に説得され、何も告げずにジェーンの元を去り時空捜査官となった。

ジェーンが産んだ赤ん坊は主人公が誘拐し、さらに過去へ飛んで孤児院の前に捨てる。


主人公はその後、爆弾魔と出会う。

それは未来の老いた自分自身だった。

爆弾魔の目的は、未来で起こる甚大な災害を未然に防ぐための必要悪だったと語る。

主人公はそれを信じることができず、爆弾魔を射殺した。

しかしやはりそれが真実だったと分かり、やがて自分が爆弾魔となることを決める。

主人公の正体は、顔が変わった未来のジョンだった。

君蔵さんの映画日記

君蔵さんが日々観た映画の感想を思いのままに綴る日記。 高慢と偏見による映画レビューです。 あしからずご了承ください。 また映画のキャストや、俳優のプロフィール等の情報は完全なものではありません。

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